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進化し続ける 紳士服のプロフェッショナル ワークス

UNION LAUNCHがジャケットの生産を依頼している株式会社ワークスは、青森県弘前市にあるスーツ・ジャケットなどの紳士服に特化した製造工場。国内トップクラスのパターン・縫製技術で、様々なブランドの難解な要望に応えるだけでなく、服飾学校での講演やアパレル企業の研修など、技術提供にも意欲的なプロフェッショナル集団だ。「持っている技術を守っていても、すぐに時代が追いついてきて、いずれ取り残されます。新しいものを作るためには、今持っているものに執着しないこと」とワークスの本田工場長は自社の職人魂を語る。

「初めてジャケットをお願いした時、上がってきたファーストサンプルをみて、パターンは同じなのにこれほど仕上がりが違うのかと、驚いたのを今でもはっきり憶えています。レディースのジャケットとなると安易に形やシルエットを変えてしまいがちですが、やはり王道の紳士服として磨き上げられてきたトラッドなバックボーンは秀逸。芯の取り方からラペルの折り返しまで、申し分のない格好良さを実現してくれます」(加藤)。
「うちは100%パターンを作り直します。たとえ形が一緒でも、素材によって必要なパターンや技術は異なりますから。最近の素材はどんどん柔らかく、どんどん薄くなっていっています。そこに昔の硬くて厚い生地でジャケットを作っていた技術が通用するはずがない。従来の作り方を知った上で、それをどうアップデートしていくかがカギ。それは技術面だけでなく、やり方そのものを変えていく覚悟が必要なんです」(本田工場長)。

そんな本田工場長は、りんご農家という顔も持つ。紳士服作りと同様の職人魂をそそぎこみ、配合からこだわりぬいてつくったりんごジュースは逸品。「会社のお中元で取引先に配っているんですが、すごく評判いいですよ」と笑う。UNION LAUNCHのオリジナルりんごジュースが誕生する日も遠くないかも!?

株式会社ワークス
〒036-8042 青森県弘前市松ケ枝4丁目7−1

タキシードなどに使用されるカシミア織の生地を使用した端正なジャケット。メンズライクに見えつつ、すっきりとしたシルエット、コンパクトな胸ポケットやボタンサイズなどがほんのり女性らしく上質なトラッドスタイル。
ジャケット¥79,000+TAX